あなたが想像する理想の人物になる方法

突然ですが、あなたには理想とする人物(メンター)はいますか?
メンターとは、狭義の意味では「良き指導者、優れた助言者、師匠、教育者」という意味で、仕事やキャリア、はたまた人生の“お手本”となり、あなたの味方になってくれる人のことを言います。

もう少し広く考えるならば、あなたが得たい成果をすでに持っている人、またはあなたが理想とする人生を送っている人、と言い替えてもいいかもしれません。

成功法則で世界的に有名なナポレオン・ヒル。彼にとってのメンターは、成功者を分析するという生涯の仕事を与えた、鉄鋼王アンドリュー・カーネギーでしょう。また、架空の物語であれば、天竺という理想郷を目指して旅をする三蔵法師も、お供をする孫悟空たちにとってのメンターと言えるかもしれません。

さて、その人は誰でしょうか?

実在する身近な人物でもいいですし、歴史上の偉人や架空の物語の主人公でもかまいません。できれば家族以外で思い浮かべてみましょう。
あなたが勤める会社や学校の先輩、仕事ができる同僚、多くの人から慕われている友人、成功者として巨万の富を築いた有名な起業家など、さまざまな人物が思い浮かぶかもしれません。
もちろん特定の1 人でもいいですし、5 人でも10 人でもかまいません。思い浮かんだ人物をすべて書き出してみてください。

その人はどんな人物ですか?そして、あなたはその人物に対してどのような印象を持っていますか?

まずはその人物を形容するような言葉を探してみましょう。
「温かい」「やさしい」、「心が広い」、「自信に満ち溢れている」など内面的なものでもいいですし、「強そう」、「いつも笑顔で朗らか」、「決断のスピードが速い」、「行動力がある」「立ち居振る舞いがしなやか」などといった、外見や動作など外面的なものでもかまいません。あなたがその人に対して感じることを具体的に書いてみましょう。

なぜその人物は、あなたにとって理想なのでしょうか?

「自分には持っていないものを持っているから。」
具体的にはどんなものを持っているのでしょうか?

「いろいろなアドバイスを的確にしてくれるから。」
あなたに対してどんなアドバイスをしてくれるのでしょうか?

「行動力があって、成功しているから。」
その人はどのような行動をして、どんな成功しているのでしょうか?

その人を理想とするのには、必ず何らかの理由があるはずです。
逆に言うと、あなたはそうなりたいと思っているから、その人をメンターとして選んだのかもしれません。
その人をメンターとして選んだ理由を書き出してみましょう。

メンターを見つけるためのワーク

○メンターを探す。
あなたが理想とする人物を思い浮かべてください。身近な人物でも歴史上の人物でもかまいませんが、できれば両親以外で探してみましょう。

○ その人はどんな人物ですか?そして、あなたはその人物に対してどのような印象を持っていますか?
その人を形容する言葉を書き出します。外見的な特徴でもいいですし、内面的なものでもかまいません。いくつでもいいので、思いつく限り書き出してください。

○ なぜその人物は、あなたにとって理想なのでしょうか?
あなたがその人を「メンター」として選んだのには何らかの理由があります。
その理由を書き出してください。

何かを学び習得するには?

さて、なぜその人物(メンター)を思い浮かべてもらったかというと、その人を模倣して(真似て)みるというワークのためです。これも良くカウンセリングなどで使われる手法で、モデリングといいます。

そもそもNLP というカウンセリング手法も、前述のようにミルトン・H・エリクソン、フリッツ・パールズ、ヴァージニア・サティアといった天才的なカウンセラーをモデリングすることから始まりました。
学問でも芸術でも人生でも、なにかを学び、そして習得する基本はまず「模倣」からです。
ですから、今あなた自身が選んだ「メンター」を、さまざまな角度から観察(または分析)して真似てみましょう。

もし、あなたが理想とする人物が歴史上の人物や、架空の人物の場合は、「その人はこんな感じ」と、想像(イメージ)しながら真似てみるのです。
その人物の身につけている服装はどんなものでしょうか?ビシッとしたブランド物のスーツ姿でしょうか?それともジーンズとT シャツのカジュアルスタイルでしょうか?
カラーコーディネイトの仕方や、生地の素材感などを真似てみるのもいいですし、もしブランドが分かるのであれば、実際に購入しなくてもかまわないので、一度そのお店に足を運んで雰囲気を味わってみるのもいいでしょう。

その人物の喋り方やしぐさ、表情などを真似てみるのもいいかもしれません。
声のトーンは高いのか、それとも低いのか?喋るスピードは速いのか、それともゆったりとして
呼吸のスピードや深さを意識してみると、その人物の雰囲気を体感できるので、ぜひ試してみてください。

また、座っているときの格好や足の組み方、歩くときの歩幅や腕の振り方なども参考にしながら、実際に同じように振舞ってみてください。
目に見える動作や雰囲気を身にまとうことができるようになるまで、じっくりと時間をかけてモデリングしてください。
モデリングのコツはズバリ、「その人物になりきる」ことです。
恥ずかしがったり、躊躇したりして、ただうわべだけを真似るのでは意味がありません。
「自分はその人物と同じよう振舞っている」と信じて、または、すぐには信じることができなくても、もし自分がその人物だったら…と、その人物の五感を味わうつもりで「なりきって」みてください。
最初は意識しながらでいいのです。意識しながら模倣することを繰り返すことで、いつのまにか“無意識”にその人と同じように立ち居振舞うことができるようになってきます。

 「守・破・離」

実はこのモデリングという手法は、なにも新しいものではなく、言葉は違うかもしれませんが、日本でも武道や古典芸能の世界などで古くから行われてきた「守・破・離」(しゅ・は・り)の教えに通じるものです。

「守・破・離」の「守」とは、師匠の教えを「守る」ことをいいます。
ものごとを習得する最初の段階では、まずできるだけ多くの話を聞き、師匠の行動を見習うことから始めます。
そして師匠の価値観を自分のものにし、すべてを習得できたと感じるまでは、師匠の指導の通りの行動をするのです。

「守・破・離」の「破」とは、師匠の教えを守るだけではなく、あえて「破る」ことをいいます。
自分なりに工夫して、師匠の教えにはなかった方法を試してみることで、コツをつかむことができるようになるかもしれません。 そしてそのコツをもとに、自分なりの発展を試みていくのです。

そして「守・破・離」の「離」とは、その師匠の教えから「離れる」ことをいいます。そして、自分自身のオリジナルを確立するということです。

モデリングは、その「守・破・離」の「守」の部分です。
すべてを真似る必要はありませんが、成功者や、あなたが理想とする人物の立ち居振る舞いや雰囲気、服装や言葉の使い方、声のトーンなど、真似のできることはいくらでもあるはずです。
もしかしたら、その成功者やあなたが理想とする人物もまた、誰かをモデリングして、今の地位や“人となり”を身につけたのかもしれません。

ですので、あなたもまずは自分のできる範囲内で、メンターを模倣する(真似る)ところから始めてみましょう。

モデリングをしてみよう

○ 先ほど書き出した、あなたのメンター(師匠、理想とする人物)は誰ですか?そして、その人の特徴的なところを最低三つ書き出してください。
いろいろな角度から観察(または分析)して、その様子を書き出してください。
もちろん三つ以上でもかまいません。

○ いま書き出した特徴の中で、もし真似ることができるとしたら、それはどんなことでしょうか?
あなたのメンターの服装や喋り方、歩く歩幅、話をするときの手の動かし方や笑顔など、真似ることができることを選んでください。先ほど書き出したもの以外でも、思い浮かんだものがあれば、それも付け加えます。

○ 一日のなかで最低一回は、その人を真似る時間を作りましょう。
まずは簡単なところから、一日一回で結構です。そして慣れてきたら、一日一回ではなく、常に意識するように心がけてください。

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